2024.08.02
平屋建ての新築が人気上昇中! その秘密とメリットに迫る おしゃれな平屋の外観もチェック!!
昨今、平屋の人気が高まっていることをご存知でしょうか? 1階しかない平屋のどこに魅力があるのか、本記事ではその秘密に迫るべく、平屋のメリットやデメリットについてまとめてご紹介します。
新築を検討されていて、平屋に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
注文住宅を建てるまでの流れについての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「家を建てる! と決めたらまず何をすべき? 注文住宅を建てるまでの流れを確認」
平屋とは
平屋というのは、ワンフロアで構成された一階建ての建物です。
伝統的な日本家屋というイメージを持たれがちな平屋ですが、最近になって新築住宅の着工戸数で平屋の占める割合が増加しています。これは高齢化が進む中でバリアフリー設計の平屋需要が高まっていることや、若い世代にシンプルで無駄のない生活を求める傾向が強まっていることが理由と考えられます。
おしゃれな平屋も増えており、再評価されることによって、新築住宅の選択肢のひとつとしてますます人気が高まっているのです。
平屋のメリット①構造
ここでは、構造面での平屋のメリットについてご紹介します。「新築を平屋にするか2階建てにするか迷っている…」という場合には、ぜひ参考にしてみてください。
●階段がなく、バリアフリー構造にしやすい
平屋には階段がないため、労力がかかる上下移動をしなくていいのが大きなメリットです。小さなお子さまの転落事故や高齢のご家族や足の不自由な方の負担を減らすこともできます。
また、各部屋が水平に配置されているので空間の一体感があり、段差のないバリアフリー構造にもしやすく、開放的な居住環境を作りやすいというメリットもあります。将来を考えて平屋にしておくというのもひとつの選択でしょう。
●耐震性が高い
平屋は建物が低いので重心も低くなり、地震の揺れに対して安定しています。また、上階が無いことからシンプルで強固な構造に設計できるため、耐震性能が向上するのもメリットです。上層階がないので揺れによる建物の倒壊リスクが減少し、安全性が高まります。
●間取りの自由度が高い
平屋は上階の荷重を受ける柱が少なくなるため、各部屋の配置やサイズを自由に設計でき、居住者のライフスタイルや家族構成に合わせて間取りを計画しやすいのがメリットです。階段を考慮しない設計が可能になることで、間取りや内装デザインの自由度が高まります。
また、家族の成長やライフスタイルの変化に応じて、将来的にも部屋の増設やレイアウト変更がしやすくなります。ワンフロアの空間はメンテナンスも簡単なので手間やコストも削減できます。
平屋のメリット②生活
ここでは、生活面での平屋のメリットについてご紹介します。住宅計画の際はおしゃれなデザインだけでなく、生活のしやすさも大きなポイントです。しっかりとした計画を立てて、暮らしやすい間取りを実現しましょう。
●生活動線がスムーズ
平屋はすべての生活スペースがワンフロアに集約されています。そのため、家の中で動く距離が短くなるため、家事も効率的に行うことができます。
具体的にはリビングからキッチン、寝室、洗面所、バスルームなどにアクセスしやすい動線にすると、生活が楽になります。最近では共働き家庭が増加していることもあり、家事のしやすさが人気のポイントになっています。
●光熱費を抑えられる
平屋は一階建てでコンパクトな設計なので、暖房や冷房の効率が良く、エネルギーコストを抑えられるのがメリットです。階段が無いので熱の上下移動が少なく、冷暖房の効率が高まります。これにより、暖房や冷房にかかる光熱費を抑えられるのです。
また、構造がシンプルなので断熱材を効果的に配置しやすく、外気温の影響も受けにくくなります。こういった対策を重ねることが、光熱費の節約につながります。
●コミュニケーションが取りやすい
平屋はすべての部屋がワンフロアにあるため、家族間の物理的な距離が近くなります。こうしたことによって自然に顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなるのがメリットです。
2階建てに比べ、声が届きやすく、例えば、リビングからキッチン、寝室へと声をかけることが容易で、家族の会話も弾みます。また、ワンフロアで視覚的な障壁が少ないため、家族の動きが把握しやすく、お互いの存在を程よく感じながら生活できます。
平屋のデメリットは? 後悔しないために知っておくべきこと
平屋にはメリットが多いですが、デメリットもあります。
まず、平屋は部屋がすべてワンフロアに配置されているので、プライベートスペースが確保しにくいことも考えられます。その場合はリビングやダイニングなどの共用スペースと、寝室や書斎などのプライベートスペースを明確に分け、家族全員が快適な生活を確保できるように配慮しましょう。
また、平屋は、1階に窓などの開口部が集中していることから、外部から室内に侵入しやすいといえます。防犯ガラスや強固な鍵がついた窓やドアを設置する等の対策を行うのがおすすめです。加えて、2階建てより採光や通風が確保しにくいので、窓や換気口の計画もしっかり立てておく必要があります。樹木や庇を設けて日陰を作りつつ、風の流れを妨げないようにしましょう。
他にも、平屋は水害時に浸水のリスクがあるため、必要に応じて建物の床を地面から少し高くする等の対策を行いましょう。敷地内の排水設備を整えると雨水がたまりにくくなります。
自治体が提供するハザードマップで避難所を確認しておくほか、自宅の建築予定地が浸水想定区域に入っているかどうかも確認しましょう。
平屋のデメリットを解消するためには下記のような対策をしてみてはいかがでしょうか。
【平屋のデメリット対策】
・プライバシーを意識した間取りにする
・より強固な防犯対策を行う
・日当たり・通風を確保する
・水害対策を行う
おしゃれな平屋の事例
ここでは、おしゃれな平屋の事例をご紹介します。間取りと同じくらい大切なのが外観であり、外回りの印象を左右します。外壁材や屋根材にもこだわることで、素敵な住まいをつくりましょう。
●木目がナチュラルな平屋
こちらは、木目模様が美しいナチュラルな雰囲気の平屋です。しかし、外壁のメインに採用されているのは本物の木材ではなく、次世代インクジェット塗装を施した窯業系サイディングです。サクラ、ハワイアンコア、チーク、シダーといった樹種の木目を再現しており、建物の雰囲気に合わせて選べます。
●シックでモダンな平屋
最近の家屋は黒を基調とした外観が人気で、クールでスタイリッシュな雰囲気にしたい方におすすめです。こちらの平屋は外壁やサッシをすべて黒で統一したことにより、全体が上品な雰囲気に仕上がっています。
●和風でおしゃれな平屋
こちらは落ち着いた和風の雰囲気が魅力の平屋です。外壁には塗り壁仕上げの質感を表現した「モエン大壁工法」が採用されています。サイディングの継ぎ目が目立たず、上品で奥行きのある外観に仕上がっているのが特徴です。