2024.06.03

注文住宅での失敗例を参考に! 家を建てる際に後悔しない間取り・家づくり

多くの方にとって「人生で一番高い買い物」となるマイホーム。その際は誰もが後悔のない家をつくりたいと考えるものです。しかし、一方では家づくりで失敗したと感じている方も少なくないことをご存じでしょうか。

この記事では、注文住宅における先人たちの失敗例を参考に、家づくりや間取りで留意するべきポイントを紹介します。後悔しない家づくりをしたい方は、ぜひご覧になってみてください。

注文住宅を建てるまでの流れについての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「家を建てる! と決めたらまず何をすべき? 注文住宅を建てるまでの流れを確認

後悔しない家をつくるには

注文住宅 後悔

まずは、将来のライフスタイルを具体的にイメージすることが大切です。その家に30年住み続けることを想定し、子育て・介護・老後などのライフステージを想像してみましょう。各ライフステージで快適に暮らせる家づくりを進めることで、長く愛せる家になります。

そのうえで、失敗例を参考にしながら進めれば、さらに将来の後悔が減らせます。不動産メディアの「幸せおうち計画」を運営する株式会社AZWAYが実施した「家を建てて失敗だと思ったところアンケート調査」※では、「建てた家で失敗したところのある人は85.5%」という実情が浮き彫りになりました。こうした先人の失敗例を参考にすることで、同じ轍を踏まない教訓を得ることができます。
※出典:株式会社AZWAY/幸せおうち計画「【家づくりで失敗したと思ったことランキング】男女393人アンケート調査」

次節からは、「間取り」「収納」「立地・環境」「メンテナンス費用」の失敗例を紹介するので、参考にしてみてください。

「間取り」の失敗例

注文住宅 後悔

間取りは家の快適性や利便性に直結する大切な要素です。理想の間取りを実現するため、具体的な暮らし方を考えながら、そのイメージを計画に反映させていきましょう。

・子ども部屋が足りない
子育て世帯にありがちな失敗例が、「子ども部屋の不足」です。具体的には下記のようなケースが想定されます。

・兄弟2人で1部屋を使ってもらう予定が、1人1部屋を希望される
・子どもは2人を想定していたが、3人目が欲しくなった

部屋数の調整には間仕切りの増設・撤去が有効です。子ども部屋用に大きめのスペースを確保しておけば、間仕切りを設置することで2部屋に分けられます。しかも、間仕切りの増設を想定した家づくりは軽微な工事で対応が可能です。

・家具・家電が納まらない
ソファーやテーブル、イスなどの家具や、冷蔵庫・洗濯機などの家電が納まらないというのもよくある失敗例です。家族構成によって使いやすい家具や家電の大きさが変化することも考えられるので、最大人数を想定したスペースを確保しておきましょう。

また、家具・家電を想定したドア・コンセントの配置も重要です。家具に干渉してしまってドアが開けにくい、コンセントが遠くて家電の配線が複雑になる、などのトラブルを回避しましょう。

・浴室と洗面所の位置関係
浴室と洗面所は隣接しているのが一般的ですが、家庭によっては娘の入浴中に父親が洗面所を使えなくなるというトラブルも発生しているようです。そのような場合は洗面所と脱衣所を分けるという選択肢もあります。

「収納」の失敗例

使いやすい家の大きな特徴が「豊富な収納スペース」を設けていることです。他のスペースとトレードオフ(両立不可能)になることが多いですが、ストレスの少ない暮らしを実現させるためにも、必要な収納スペースはしっかり確保しておきましょう。

・窓を大きくし過ぎて収納スペースが足りない

注文住宅 後悔

明るく開放的な空間づくりには、大きな窓の設置が有効です。しかし、全面窓のように大きなものは、家具の設置や収納スペースの確保を妨げてしまうこともあります。

このような場合は高い位置に窓を設置することで、下部のスペースを収納などで有効活用できます。こうすれば夕方の強い西日も防ぐことができるため、夏場でも過ごしやすい部屋になるでしょう。

・玄関収納やパントリーが足りない
長く住んでいるとモノは増えがちです。特に、子育て期はその傾向が顕著に表れます。そこでおすすめなのが、玄関収納やパントリー(食品等の保管場所)です。

玄関収納は靴だけでなく、外遊びの道具やペット・ゴルフ用品などの収納に役立ちます。また、パントリーを設置すると食料品などを多めにストックできるため、食卓も豊かになり、災害時対策としての食料や飲料の備蓄にも役立ちます。

このように、ライフスタイルや趣味に合った収納スペースを確保すると、ストレスなく生活を彩ることができます。

「立地・環境」の失敗例

注文住宅 後悔

立地や環境に関しては実際に住んでみないと分からない部分もありますが、特に気になる要素は十分に調査を行うことが大切です。

・公共交通機関の利便性
地域によっては車での移動が基本となるケースもありますが、その場合でも通勤や通学、老後の生活など、公共交通機関を利用する機会は多いものです。

駅やバス停までの距離だけでなく、道中の高低差や段差などをチェックしておくと、気軽に公共交通機関を利用できます。公共交通機関を日常的に利用する場合は、発着頻度や混雑状況も確認しておくと良いでしょう。

・騒音・振動
近くに大通りや鉄道が通るような場合は、車や列車の走行、人の賑わいによる騒音・振動が気になることも考えられます。夜間に車の往来が激しくなったり、日中に過度な賑わいが生じたりすることもあるので、時間帯ごとに十分な調査を行うことが大切です。

普段から騒音や振動が気になる方は、実際に足を運んで体感しておくことをおすすめします。

「メンテナンス費用」の失敗例

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お金に関する失敗例として挙げられるのが「想定外のメンテナンス費用」です。戸建て住宅の外壁は外部の環境によって劣化していきます。そのため、一般的な塗装を施した外壁は、約10〜15年で塗り替えが必要です。

住宅ローンや子どもの成長とメンテナンス費用が重なると、予想以上に出費がかさんでしまうかもしれません。予めメンテナンス費用のことまで考えておくと良いでしょう。

関連記事「外壁のメンテナンス負荷を軽減 美しさが40年以上続くサイディングも!

おわりに

誰もが家づくりで後悔したくないと考えているにも関わらず、多くの方が何かしらの失敗をしたと感じています。先人の失敗例を参考に、後悔のない理想のマイホームを目指しましょう。

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