2026.05.27

家の寿命を延ばす外壁リフォーム サイディングが選ばれる理由と塗り替え、張り替え、重ね張りのメリット・デメリット

大切なマイホームに長く快適に住み続けるために、欠かせないのが外壁リフォームです。
外壁は太陽光や雨水、風雪などの影響を受けて少しずつ劣化し、防水性能や美しさが損なわれていきます。これを放置せず、適切なメンテナンスとリフォームを行うことが家の寿命を延ばすカギとなります。
今回は、外壁リフォームの代表的な3つの方法「塗り替え」「張り替え」「重ね張り(カバー工法)」、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。さらに、塗り替えだけでは対応しきれないケースや、リフォーム補助金の活用方法もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

外壁リフォームの必要性について

外壁リフォーム

https://www.nichiha.co.jp/works/residential_reform/30006

●外壁の美しさや性能を維持するためにリフォームが必要
前述したように、外壁は太陽光、雨水や風雪、台風などにさらされて自然に劣化します。劣化現象として「ひび割れ」「剥離」「チョーキング」「凍害」などがあり、いずれも外壁の美しさや本来の性能に影響を及ぼします。
家の寿命を延ばして長く快適に住み続けるためには、適切なメンテナンスとリフォームが欠かせません。

●外壁のメンテナンスとリフォームの目安
下に示すのが、ニチハ製品におけるメンテナンスやリフォーム時期の目安です。

外壁リフォーム目安

https://www.nichiha.co.jp/info/maintenance/yogyo/

一般的な窯業系サイディングは10〜20年で塗り替え、30年程度から張り替えや重ね張りを行うのがひとつの目安といえます。
一方、ニチハ製品で採用している塗膜「プラチナコート」は35年、「プラチナコート30」なら40年が塗り替え、または張り替えの目安となります。このような高耐候塗装品を選択することにより、一般的な窯業系サイディングよりもメンテナンスの周期を延ばすことができます。

また、ニチハの純正シーリング「プラチナシール」を採用すると、シーリングのメンテナンス周期も延ばすことができます。
外壁材どうしの継ぎ目部分は15年程度、出隅や窓まわりなどは約30年でのメンテナンスが目安です。

外壁のメンテナンスに関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「外壁のメンテナンス負荷を軽減 美しさが40年以上続くサイディングも!

●モルタル外壁や30年以上メンテナンスしていない住宅は特に注意が必要
築30年以上の住宅、なかでもモルタル外壁の住まいは、外壁の劣化が進んでいる可能性が高く注意が必要です。
セメントや砂を混ぜ合わせて仕上げるモルタルは、構造上、ひび割れ(クラック)が生じやすく、塗り替えだけでは根本的な対策にならないケースも少なくありません。また、モルタル外壁に限らず、長期間メンテナンスをしていない住宅は、外壁材そのものや内部の下地まで劣化が進んでいる可能性があります。表面を塗り直しても下地が傷んでいれば防水性能は回復せず、再びすぐに不具合が発生してしまいます。

特に次のような症状が出ている場合は、塗り替えではなく、張り替えや重ね張りで新しいサイディングに切り替えることを検討する時期です。

・幅0.3mm以上のひび割れが複数箇所に発生している
・外壁を触ると大量の粉が手につく(チョーキング)
・雨染みや変色が広範囲に見られる
・過去に2回以上塗り替えている
・30年以上、本格的なメンテナンスをしていない

長年メンテナンスを怠っている住宅の場合、サイディングの張り替え・重ね張りを行うことで防水性能が格段に向上するとともにデザインの幅も広がります。

外壁のデザインに関しては、下記記事をご覧ください。
⇒「外壁をおしゃれでキレイな仕上がりにしたい! 継ぎ目の目地が目立ちにくい壁とは?
⇒「家の外観をおしゃれに見せる! ポイントはファサードの素材選び

外壁リフォームの方法 塗り替え、張り替え、重ね張りのメリット・デメリット

外壁リフォーム

https://www.nichiha.co.jp/works/residential_reform/30093

それでは、外壁リフォームとして挙げられる「塗り替え」「張り替え」「重ね張り」のメリットとデメリットをみていきましょう。

●塗り替え
塗り替えは、ひび割れなどの軽度な劣化が見られる場合に行う外壁リフォームです。

塗り替えのメリットは、安価で手軽に行えることです。
また、クリアー塗装であれば新築時の風合いを残せるので、もとのデザインやカラーを気に入っている場合におすすめです。ニチハの窯業系外壁材の多くでクリアー塗装によるメンテナンスが可能なので、是非チェックしてみてください。
工期が短く騒音の心配が少ないため、住みながらリフォームがしやすいのもメリットのひとつです。

ただし、劣化が激しい場合、塗り替えによる補修はできません。
比較的短いサイクルでの塗装メンテナンスが必要になることはデメリットといえるでしょう。

●張り替え
張り替えは既存の外壁を撤去して、新しい外壁を設置する外壁リフォームです。

張り替えのメリットは、外観の印象を一新でき、新築のような新鮮な気持ちで暮らしを再スタートできることにあります。さらに、施工時に躯体や下地の状態を確認でき、断熱材などの補修もあわせて行えるので、外壁以外の劣化部分、住宅性能のリカバリーに繋げられる点も大きなメリットです。住宅性能を回復するだけでなく向上させれば、住み心地も改善されるでしょう。

しかし、既存外壁を剥がす費用が発生したり、廃材を処理する費用が高くなったりすることは張り替えのデメリットとして挙げられます。また、建物の劣化度合いや施工規模によってはリフォーム中の仮住まいが必要になるケースもあります。

●重ね張り
重ね張りは、文字通り既存の外壁の上に新しい壁を設置する外壁リフォームです。

重ね張りのメリットは、張り替えよりも安価に外壁のイメージチェンジができることです。住みながらのリフォームに対応できることもメリットでしょう。
さらに、壁が二重になるので遮音性や断熱性の向上も期待できます。

一方、壁が二重になって建物が重くなると、耐震性に影響を及ぼす場合があります。
そのため、多くのリフォーム店では軽量な金属製サイディングを重ね張りに推奨しています。重さのあるサイディングを重ね張りに採用したいときは、事前に工務店や専門工事会社に相談しましょう。

また、外壁の厚みが増すことで、配管や外部機器に関する付帯工事費が発生するケースもあります。

外壁材の種類については、下記記事をご覧ください。
⇒「外壁材(サイディング)の種類にはどんなものがある? 機能も考慮したおしゃれな外壁材選び

塗り替えだけで大丈夫? 張り替え・重ね張りを検討すべきケース

外壁リフォーム

https://www.nichiha.co.jp/works/residential_reform/30082

外壁塗装は手軽でコストも抑えられる方法ですが、塗装すれば安心とは限りません。ここでは、塗り替えでは対応しきれない外壁リフォーム、「張り替えや重ね張りを検討すべきケース」を整理します。

●外壁塗装の耐用年数と外壁材・下地の劣化
外壁塗装の耐用年数は、一般的に使用する塗料によって10〜15年程度です。しかし、これはあくまで塗膜の寿命であり、外壁材そのものの寿命とは異なります。
塗装を繰り返しても、外壁材や内部の下地が劣化していれば、防水性能や強度は回復しません。特にモルタル外壁の場合、表面を塗り直してもモルタル部分にひび割れがあれば、短期間で再びクラックが発生してしまうでしょう。
これまでに2回以上塗り替えている住宅は、外壁材や下地の状態を専門家に診断してもらい、張り替えや重ね張りの必要性を確認することをおすすめします。

●足場を組むなら一度で済ませたい
塗り替え・張り替え・重ね張り、いずれの方法でも外壁リフォームには足場の設置が必要です。足場の費用は住宅の大きさや形状によりますが、一般的な2階建て住宅で25〜35万円程度が相場とされています。
「とりあえず塗り替えだけ」を選んだ場合でも、数年後に下地の劣化が進んで結局張り替えや重ね張りが必要になれば、足場をもう一度組むことになり、費用が二重にかかってしまいます。
足場を組むタイミングで下地の診断まで行い、「いま塗り替えで対応できるのか、張り替え・重ね張りに踏み切るべきか」を判断するのが、長い目で見た「コストパフォーマンス」です。

●断熱性能も見直すチャンス
張り替えのもうひとつの大きなメリットとして、住まいの断熱性能を見直せるという点があります。
築年数の経った住宅は、建築当時の断熱基準で施工されているため、現在の省エネ基準と比べると断熱性能が大きく不足しているケースが少なくありません。張り替えなら、外壁を剥がした際に壁の中の断熱材を追加・交換できます。

また、内窓の設置や断熱サッシへの交換といった窓まわりの断熱対策を外壁工事のタイミングで検討すれば、住まいの弱点になりやすい開口部の断熱性能もまとめて改善できます。
断熱性能が上がれば、夏は涼しく冬は暖かい住まいになり、冷暖房にかかる光熱費の削減にも繋がります。「外壁をきれいにする」だけではなく、「暮らしの快適さごと改善する」リフォームとして、張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

断熱リフォームで受けられるリフォーム補助金

リフォーム費用がネックになっている方にとって心強いのが、国や自治体の断熱リフォーム補助制度です。
ここで押さえておきたいのが、補助金の対象になるのは、外壁材そのものではなく、「断熱材」など省エネ性能を高める部材です。つまり、「断熱改修」をする際に外壁の張り替えや重ね張りもする、という流れが補助制度を活用する際の一般的な考え方です。
裏を返せば、補助制度を利用した断熱改修を機に外壁リフォームをまとめて行えば、断熱工事にかかる費用負担を軽減しつつ、住まいの外観も一新できます。費用対効果の高いリフォームとして、検討する価値は十分にあります。

省エネ住宅に関する代表的な補助制度には、国の補助事業や自治体独自のリフォーム補助制度があり、断熱材や高断熱窓の設置といった断熱改修・省エネ改修が対象となっています。
補助金が受けられる対象要件や申請期限、補助額は制度ごとに異なり、年度によって内容も変わるため、検討する際は以下の方法で最新情報を確認しましょう。

・国土交通省の住宅リフォームの支援制度ページ
・お住まいの自治体の公式サイト
・住宅リフォーム推進協議会「リフォームのお得な制度

張り替えや重ね張りを検討する際にはぜひ確認してみてください。

断熱や住宅の省エネに関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「断熱とは?遮熱との違いと外張り断熱・充填断熱の特徴を知り、快適な家づくりを!
⇒「住宅省エネ補助金は使える? 外壁張り替えリフォームと断熱改修を解説
⇒「省エネ住宅とは 省エネ基準ってなに? メリット・デメリットも紹介

ニチハの外壁材の紹介

最後に、張り替えと重ね張りにおすすめのニチハ製品をご紹介します。

張り替えにおすすめのニチハ製品張り替えにおすすめなのは、モエンエクセラードやモエンサイディングです。
防火・耐火性能に優れており、高耐候性を有しています。
デザイン性に優れた製品を多数ラインナップしており、新築のような新鮮さを楽しめます。

・モエンエクセラード

外壁リフォームモエンエクセラード

https://www.nichiha.co.jp/wallsearch/detail?pattern_id=331

自然素材をリアルに再現した柄や窯業系サイディングならではのデザインなど、豊富なラインナップを揃えた高品質外壁材。原料に国産木材チップを配合しており、地球温暖化防止に貢献します。

・モエンサイディングS

外壁リフォームモエンサイディング

https://www.nichiha.co.jp/wallsearch/detail?pattern_id=539

押し出し製法ならではの立体感で個性豊かなテクスチャーを表現できます。

●重ね張りにおすすめのニチハ製品
張り替えはもちろん、重ね張りにもおすすめなのは、センターサイディングです。
軽量なので、壁が二重になることによる建物への負担を最小限に抑えられます。
シンプルなデザインからブリック調の趣深いデザインまで、幅広く揃っています。

・センターサイディング

外壁リフォームセンターサイディング

https://www.nichiha.co.jp/wallsearch/detail?pattern_id=548

軽量・高断熱・高耐久で新築やリフォームにも最適な金属製外壁材です。

おわりに

外壁リフォームを適切に行うことで、大切なマイホームで長く快適に暮らすことができます。
塗り替えは手軽で安価ですが、下地の劣化が進んでいる場合や、モルタル外壁のひび割れが目立つ場合には、張り替えや重ね張りを検討することが家の寿命を延ばす近道です。足場を組むタイミングで下地の状態もあわせて診断し、長い目で見た外壁リフォームの方法を選びましょう。
リフォーム補助金を活用すれば、費用の負担を軽減しながら新築のような外観だけでなく住みやすさも向上する可能性もありますので、ぜひ情報収集から始めてみてください。

【記事更新日:2026年5月27日/記事公開日:2024年3月6日】

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