
2026.05.27
コンセントの位置や向きを徹底確認! 注文住宅を建てる前に知りたい あると便利な屋外コンセントも
新築計画で意外と悩みがちなのが「コンセントの計画」です。今回は、コンセントの位置や数、種類、向きについて詳しくご紹介します。また屋外用コンセントを設置することで、アウトドア活動がより便利になります。コーディネート方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
家を建てる知恵についての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「家を建てるまでの流れが知りたい! 年収や頭金はどれぐらい必要? 注文住宅の基礎知識」
⇒「家を建てる時にかかる費用はどれぐらい? 注文住宅は土地あり、なしでどのぐらい違う?」
意外と重要なコンセント計画

新築注文住宅では間取りやインテリアなど、決める事柄がたくさんあります。そのため「コンセント計画」はついつい後回しになってしまうことも。しかし、コンセントは日常生活の快適さに直結する部分なので、何となく決めてしまうと実際に住み始めた後に後悔する、意外と重要なポイントなのです。事前にしっかりとしたコンセント計画を立てましょう。
●意外と高いコンセント計画の重要性
コンセントは、毎日の暮らしやすさを左右する設備です。スマートフォンやタブレットの充電、パソコン、調理家電、掃除機、季節家電と、現代の住まいで使う家電製品は年々増え続けています。子どもが成長すれば、さらに多くの機器が使われることになります。
コンセントの数や場所が足りなくなれば、延長コードやタコ足配線が増えてしまい、見た目が悪くなるだけでなく、発熱や火災のリスクにもつながります。しかし、使うシーンに合わせて適切な場所にコンセントが配置されていれば、家電の置き場所や家具のレイアウトの自由度が高まり、ひいては生活の利便性も高まります。
コンセント計画は、将来も含めて「どこで・何を・どのように使うか」を具体的にイメージして決めていく作業といえます。
●コンセントを後付けで増設するデメリット
新築時にコンセント計画をあまり深く考えずに進めてしまい、しばらく経ってからコンセント増設を考える方は少なくありません。しかし、コンセント増設工事の費用は意外とかかります。
既存の差し込み口を増やす程度なら5,000〜7,000円ほどで済みますが、新しい場所にコンセントを設ける場合は12,000円〜、分電盤から新しく配線を引く本格工事では16,000〜40,000円程度かかります。また、分電盤に空きブレーカーがない場合は、分電盤の交換や増設が必要になり、さらに追加費用が必要になることもあります。
一方、新築時なら石膏ボードを張る前の段階で1か所5,000円程のオプションで追加できることが多く、配線ルートの自由度も高いので理想の位置にスッキリと設置できます。つまり、事前に計画を立てることで、結果的にはコストも抑えられます。
家の間取りに関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「家を建てる際の間取りはどう決めたらいい? まずはゾーニングで理想の空間をシミュレーション」
⇒「注文住宅での失敗例を参考に! 家を建てる際に後悔しない間取り・家づくり」
コンセントの決め方 新築のおすすめパターン

ここではコンセント計画に必要な、基本的なチェック項目についてご紹介します。
●コンセントの高さ
一般的な住宅のコンセントの高さは「床から25cm」です。これは、電化製品のプラグやコードの長さに合わせて設計されています。
しかし、洗濯機や冷蔵庫といった大型家電の設置場所では、高い位置に設置している場合もあります。使用する状況によっては、低すぎても高すぎても使いにくいので注意しましょう。
高さや長さなど、家に関しての単位についての記事もぜひご覧ください。
⇒「一尺は何センチ? 一間、一寸、一分、一厘の長さなど家づくりでも使用する尺貫法の単位を知ろう」
●コンセントの種類
コンセントには「単相100V」「単相200V」「三相200V」の3種類がありますが、一般的な住宅では「単相100V」「単相200V」が使用されます。通常の居室では100Vコンセントが、さらにエアコンやIHクッキングヒーターといったハイパワーな電化製品を使用する場所には200Vのコンセントがあらかじめ用意されます。
また、キッチンや洗面所など水まわりでは、「接地(アース)付きコンセント」の使用が原則となっています。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどを使う場所では、漏電事故を防ぐためにも必ずアース付きコンセントにアース線を接続しましょう。
また、最近では、LAN端子の差込口があるマルチメディアコンセントも普及しています。パソコンだけでなくテレビやゲーム機器などでLANケーブルを使用することも多いので、数か所に設置しておくと便利です。
加えて、「USB-A」「USB-C」のUSBポート付きのコンセントも普及してきました。スマートフォンやタブレット、ワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリーなど、USBケーブルで充電する小型家電が多いご家庭には特におすすめです。ACアダプターを使わずに直接USBケーブルを差して充電できるので、室内の見た目もすっきりするでしょう。ベッドやデスクまわり、ダイニングやキッチンカウンターなど、スマートフォンを使うことが多い場所に設けておくと便利です。
●コンセントプレートの色
従来までは白い壁に合わせて白いコンセントプレート(コンセントカバー)が多く選ばれていましたが、近年は多様化したインテリアに合わせて白、黒、ベージュ、グレーなどのカラーバリエーションが登場し、さらにプレートの柄も豊富になりました。壁やインテリアに合わせてコーディネートすると、よりおしゃれな空間に仕上がるのでおすすめです。
●コンセントの設置場所
コンセントは、一般的に壁面に設置されます。テレビや調理家電など、使いたい家電製品の近くにコンセントを配置すると便利です。しかし「ソファに座りながらスマートフォンを充電したい」、「部屋の中央のダイニングテーブルでホットプレートを使いたい」ということもあるでしょう。
このような場合には、床用コンセントがおすすめです。普段は床下に収納し、必要なときだけワンタッチでボタンアップして使います。実際の生活をイメージして、必要な場所にコンセントを配置しましょう。
また、プロジェクターや天吊り照明、ペンダントライトなどを使う場合は「天井コンセント」を計画しておくと便利です。後付けでは天井裏の配線工事が必要になり費用もかさむため、新築時に決めておきたい項目のひとつです。
●光コンセント
「光コンセント」とは、光回線とONU(光回線終端装置)を接続するための光回線専用の差込口です。後から光回線を引き込むと光ファイバーケーブルが壁に露出してしまいますが、新築の設計段階で設置場所を決め、電源コンセントやテレビ端子との一体型にすればすっきりと美しく仕上がります。
リビングのテレビボード裏や書斎など、Wi-Fiルーターを置く予定の場所に配置するのが一般的です。
●コンセントの向き
基本的に、コンセントの差込口は縦に複数並びます。しかし、L字プラグや大きなアダプターを使う家電のプラグを差し込む場合、この「差込口の向き」が使い勝手を左右します。
例えば、空気清浄機や一部のテレビで使われるL字プラグを一般的なコンセントの差込口に差すと、アダプターが上か下に向くので、家具に干渉したり、他の差込口が使えなくなったり、コードが不自然に折れ曲がったりします。特にデスクやキッチンカウンター付近のコンセントでは「差込口の向き」を意識して、施工会社と相談しながら決めるとよいでしょう。
家を建てる知恵に関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「住宅設備のおすすめはこれ! あるとうれしいもの・注意したいポイント」
【部屋別】コンセントの数・位置の決め方
ここでは部屋別に、コンセントの数や位置の決め方をご紹介します。
●リビングダイニング
8畳ほどの一般的なリビングダイニングの場合、コンセントは4か所程度確保するのがおすすめです。TVボードの位置が決まっている場合には、近くに必ずコンセントを設けましょう。その際、LANポートの付いたマルチメディアコンセントにしておくと、インターネット接続がしやすくなります。
また、ダイニングテーブルでホットプレートや電気鍋、たこ焼き器などを使うことも考え、足元に床用コンセントを設置しておくのもおすすめです。最初は使う予定がなくても、あって困るものではないので設置しておくとよいでしょう。
●キッチン

キッチンにおすすめのコンセントの数は3〜4か所です。
まず、冷蔵庫置き場には専用のコンセントを設けます。170〜180cm程度の高さにしておけば、メンテナンスがしやすく便利です。
このほかにも、キッチンでは電子レンジや調理家電の使用が考えられます。最近では電気圧力鍋やホームベーカリー、ホットサンドメーカーといったさまざまな調理家電があり、コンセントを必要とする機会は増えています。
●洗面所

洗面所におすすめのコンセントの数は2〜3か所です。
洗濯機置き場がある場合には、床から110〜130cmの高さに洗濯機用のアース付きコンセントを設置しましょう。また洗面台の近くにも、1〜2か所コンセントがあると便利です。ドライヤーやヘアアイロンを使用することを考えて、抜き差ししやすく、使用時にコードが邪魔にならない場所に配置するのがおすすめです。
●寝室・子ども部屋
寝室や子ども部屋の場合は、2畳に1か所程度のコンセントを配置するのがおすすめです。デジタル端末の充電やベッドサイドの照明、電気毛布や加湿器など季節家電の使用などで電源を必要とするものが多く、意外と多くのコンセントが必要になります。例えば8畳なら、4か所以上はコンセントを配置しておきましょう。
寝室ではスマートフォンやタブレットの充電やスタンドライトの使用を想定し、ベッドの枕元にコンセントがあると便利です。また、子ども部屋は将来的にパソコンの使用があることを考慮してLANポート付きのマルチメディアコンセントを設置しましょう。
●玄関・ホール
玄関・ホールにおすすめのコンセントの数は1〜2か所です。
普段の使用頻度は少ないかもしれませんが、掃除機を使用する際にコンセントがあると便利です。また、コンセントに付けるタイプのフットライトを後付けできるので、夜間にホールを通る際の明かりを確保できます。
●納戸・収納スペース
納戸・収納スペースにおすすめのコンセントの数は1〜2か所です。
最近ではお掃除ロボットの置き場所を納戸の中にするケースが増えており、コンセントの需要が高まっています。
また電動自転車のバッテリー充電などを充電するときにも便利です。
コンセント配置で後悔しやすいポイント 悪いパターン
コンセントは実際に使用してみないと使い勝手が分からないことも多く、中には「失敗した…」と後悔するケースもあります。具体的には、次のような声がよく聞かれます。
・冷蔵庫用のコンセントまでコードの長さが足りない
・テレビのコンセント位置を変えたい
・コンセントの数が少なすぎる
冷蔵庫用のコンセントの高さは、おおむね170〜180cmです。しかし、小型冷蔵庫の場合には電源コードの長さが足りないこともあります。延長コードを使用すれば問題なく使えますが、事前に電源コードの長さを調べておくと安心です。
また、模様替えでテレビの配置を変えるケースもあるでしょう。インテリアの変更にも対応できるように、さまざまなパターンを想定してコンセントを配置しておくとよいでしょう。
コンセントの数が少ないと家電製品や電子機器を接続する際に不便を感じることがあり、その結果、タコ足配線となりがちです。特に、キッチンやリビングでは多くの電化製品が使用されるため、必要なコンセントの数を事前に確認し、余裕を持っておくことが重要です。
屋外のコンセント計画のポイント

屋外用コンセントがあると、エクステリアや車のお手入れに使えるだけでなく、家族団らんや友人との交流を楽しむイベントにも活用できるのでおすすめです。主に外壁に設置するタイプの屋外用コンセントの具体的な使用シーンとしては、次のようなものが挙げられます。
・庭や外壁のイルミネーション
・バーベキュー
・高圧洗浄機や芝刈り機
・電気自動車の充電
屋外用コンセントは防水仕様になっていますが、ビルトインガレージなどでは屋外用・屋内用のどちらにするかを確認しましょう。また、電気自動車の充電用コンセントは200Vが主流です。
外壁に設置する屋外用コンセントは外観コーディネートに関わります。白や黒をはじめ、シャンパンゴールドやシルバーといったカラーバリエーションもありますので、自分の好みでおしゃれな組み合わせを選んでみましょう。
屋外用コンセントのある外壁 おしゃれな施工事例の紹介
ここでは、屋外用コンセントを使用したおしゃれな施工事例をご紹介します。
●シンプルな白の屋外用コンセント
白い外壁には、白の屋外用コンセントを設置するのがおすすめです。なるべくコンセントの存在感をなくして目立たせないことで、家全体の印象がスタイリッシュになります。
●ブラックの外壁に合わせたシックな屋外用コンセント
こちらの事例では、ブラックの外壁に合わせて黒いコンセントを選んでいます。屋外用はこのようにカバーが付いているため、雨風に当たっても安心です。
●ウッドデッキが便利になる屋外用コンセント
ウッドデッキにも屋外用コンセントを設置しておくと、掃除やライトアップなどに使えて便利です。こちらは、石目模様の外壁材に合わせてグレー系のコンセントが選ばれています。
●電気自動車の充電にも使える屋外用コンセント
屋外用コンセントは、電気自動車の充電にも使えるタイプがあります。こちらの住宅では駐車スペースから近い場所に屋外用コンセントが設置されているため、将来的に電気自動車を使うことになっても安心です。
●サッシの色に合わせるのもおしゃれ
こちらの事例では、黒い屋外用コンセントが使用されています。外壁の色はチャコール色ですが、あえてサッシの色に合わせているのがポイントです。このように、コンセントの色は「外壁」や「サッシ」など、全体の外観をトータルで考慮して選ぶとおしゃれにまとまります。
広い庭のある住宅ではコンセントがあることで、バーベキュー用の調理器具や芝刈り機が使いやすくなるので便利です。
まとめ
コンセントの位置は、生活の便利さに直結します。室内のコンセントは、十分な数を確保することがポイントになります。また、あとからの増設は分電盤工事まで必要になるケースもあるため、新築時にしっかり計画しておくのが理想です。
屋外用コンセントも設置しておくと、おうち時間がより豊かに過ごせるのでおすすめです。今回ご紹介したコツを参考に、納得のいくコンセント計画を立ててみてはいかがでしょうか?













