2024.08.02
【連載】家の外観・ファサードをおしゃれなヨーロピアンスタイルに!|カベのアイデア事典 第1回
家の外観は、訪れる人が最初に目にする大事な部分です。特に建物の正面に位置するファサードは、家の印象を左右するため、デザイン選びが重要です。
「カベのアイデア事典」では、家の外観をおしゃれに魅せるアイデアを、様々なスタイルとともに紹介していきます。
第1回目は「ヨーロピアンスタイル」です。フランスの街並みを彷彿とさせるエレガントな邸宅や、自然豊かなイル・ド・フランス(パリを中心とするフランスの地域)に建つナチュラルで美しい邸宅のエッセンスを取り入れた豊かな外観を演出するコツと施工事例をご紹介します。
建物の顔ともいえるファサードについての詳細は、下記記事もご参照ください。
⇒「ファサードとは?おしゃれな第一印象を演出する壁のデザイン」
ヨーロピアンスタイルの特徴
クラシカルでエレガントな雰囲気と石やレンガを使った重厚感をモダンにアレンジしたのがヨーロピアンスタイルの家です。白を基調とする洗練された色使いや格子窓、繊細な装飾など、まるで絵本に出てくるような愛らしい外観は、多くの人を魅了しています。
ヨーロピアンスタイルの外観・ファサードをつくるポイント
上品でありながら華やかなヨーロピアンスタイルの外観・ファサードをつくるには、配色や建材を選ぶ際に押さえておきたいポイントがあります。
●配色
清潔感や品格のあるホワイトを定番として、クリームやベージュ・淡いグレーといったベーシックカラーを軸にコーディネートするのがポイントです。そこに差し色としてブラックやブラウンのようなダークカラーを使うと上質な雰囲気に仕上がります。
●外壁材
ヨーロピアンスタイルの家づくりで欠かせないのが、ナチュラル感のある外壁材を取り入れることです。石造りやレンガ調の外壁材を使うと重厚感や上質感が生まれ、フランスの街に佇む邸宅のような雰囲気に。また、漆喰調の外壁もヨーロピアンスタイルの定番です。シンプルでありながら、ニュアンス感のあるデザインに仕上がります。
●アイアン素材
バルコニーや玄関まわりにアイアン素材を取り入れると、ホワイトや淡い色の外壁にアクセントを加えることができるので、都会的な美しいパリスタイルの外観に仕上がります。装飾にはバスケットや唐草などをモチーフにしたデザインがあり、重厚感とエレガントな雰囲気漂う外観がつくれます。
●屋根
ヨーロピアンスタイルの家屋には、切妻屋根(山型の屋根)が数多く見られます。暖色系の洋瓦を使えばフランス南部に見られるような仕上がりに。反対に平たい形の屋根材で急勾配をつけると、北部のスタイルを演出することができます。
●妻飾り
屋根の妻側に当たる外壁に取り付ける装飾で、外観に表情や重厚感を与えることができます。ティアラやイニシャル、動物をモチーフにしたデザインなど、多彩なバリエーションがあり、マイホームのシンボルとして飾ることで、住まいにより愛着がわきます。
ニチハでも妻飾りを多数ご用意しておりますので、ぜひ下記ページもチェックしてみてください。
関連ページ⇒「妻飾り」
●モールディング
ヨーロピアンテイストの表情豊かなディテールづくりに欠かせないのが、モールディングです。外壁や窓のまわりなどを飾ることで、装飾的な美しさに加えて陰影も生まれ、奥行き感のある外観に仕上がります。
●窓
窓の形は、縦と横の比率が2:1くらいの縦長デザインが基本です。ホワイトやブラウンの幅広フレームに、細い格子が入ったデザインや上げ下げ窓を採用すると、ヨーロピアンスタイルの美しい外観がつくれます。
●照明
アンティーク調のブラケットライト(壁面取り付け型の照明)は、ヨーロッパ特有の雰囲気が高まるだけでなく、意匠性も優れていることから、外壁やエントランスがひと際華やかで魅力的に仕上がります。夜は光とフォルムの美しさで、一層印象的な佇まいに。
施工事例で見るヨーロピアンスタイルの住宅
「PARISの日常」をコンセプトにした美しい石造りの街並み。経年変化が楽しめるように質感を表現し、豊かな表情を生み出しています。ガス灯のようなクラシカルテイストの照明や鋳物の手すりに植栽をバランス良く組み合わせ、パリのエッセンスがふんだんにちりばめられています。
2.小粋でおしゃれ!パリ郊外のアパルトマンアイボリーを基調とした外観に、石柄の外壁や妻飾りを組み合わせ、まるでパリのアパルトマンのような雰囲気に。バルコニーや階段手すり、照明器具にはアイアンモチーフの素材を使用し、どの部分にも美しいディテールが見られるようにデザインしています。
3.ナチュラルな素材感が魅力。イル・ド・フランスをイメージした邸宅急勾配の大きな屋根が印象的な邸宅。豊かな自然に囲まれたイル・ド・フランスのあたたかみを感じさせるレンガ柄や立体感のある石積柄を採用した外観が美しい。モールディングでメリハリをつけることによって一層格調高い雰囲気に。四季の移ろいを感じさせる木々に囲まれたゆったりした暮らしを実現しています。
まとめ
カベのアイデア事典 第1回目は「ヨーロピアンスタイル」をご紹介しました。長く住み続けることになるマイホームだからこそ、外観にもこだわりたいものです。おしゃれな家づくりに興味がある方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
カベのアイデア事典第2回「オーセンティック」もぜひご確認ください。
⇒「【連載】家の外観をオーセンティックに 年が経つほどに味わいを増す外観とは|カベのアイデア事典 第2回」