2025.12.16

門柱をおしゃれに! 門塀、門袖、門壁との違い 機能門柱に宅配ボックス設置は便利?

門柱は家の顔として外構をおしゃれに演出してくれます。ポストや表札はもちろんのこと、センサー付き照明や宅配ボックスなど、便利な機能を付加したタイプも人気です。

そこで、今回は門柱の種類やメリット・デメリットを詳しく解説します。家の外構計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

門柱(読み方:もんちゅう)とは

門柱(読み方:もんちゅう)は玄関アプローチの入り口に設置される柱状の構造物です。門の周囲において顔となる存在で、表札やインターホン、ポスト、照明などが付属しているタイプもあります。

また、壁状になっていて門柱より幅がある構造物は、門柱と区別して「門袖壁(門袖・門壁)」や、「門塀」と呼ばれることもあります。

門柱は大規模な門扉がなくても設置できるので、スペースの限られた敷地でも取り入れやすく、おしゃれな外構デザインを実現できます。素材はアルミやステンレス、木調、タイル貼りなど、種類やバリエーションも豊富なので、住宅の外観に合わせたコーディネートが可能です。

外構とエクステリアに関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「外構とエクステリアの違いは? おしゃれな外構デザインでガーデニングを楽しめる庭づくり

門柱の種類

門柱の種類

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/784

ここでは、門柱の種類についてご紹介します。

●造作門柱
造作門柱はブロック積みやタイル貼り、左官仕上げ、天然木などの素材やデザインを自由に組み合わせた門柱です。住宅の外観テイストに合わせて質感や色を指定できるため、高級感や個性を演出したい場合におすすめです。

●機能門柱
機能門柱というのはインターホン、照明、表札、ポスト、さらに宅配ボックスなど、玄関周りに必要な機能を一つにまとめた門柱のことです。アルミやスチール製のスリムなタイプは、狭い敷地でも設置しやすいのが魅力です。

既製品なら価格を比較的抑えやすく、施工期間の短縮にも繋がります。また、宅配ボックス付きのタイプは、留守中でも荷物を受け取れるので、在宅時間の少ない共働き世帯などに人気です。

門柱の素材

門柱の素材

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/734

ここでは門柱の主な素材について解説します。建物の外壁やエクステリアとコーディネートして、おしゃれな外観をつくるための計画を立てましょう。

●タイル
タイル仕上げはデザインや色柄のバリエーションが豊富で、モダン、ナチュラル、和風など、幅広いテイストに対応しやすい特徴を持った素材です。雨や紫外線にも強いうえに汚れが付きにくい素材なので、長期間にわたって美しい状態を保ちやすいという点が魅力です。

●コンクリート・ブロック
コンクリートやブロックは強度が高く、耐久性に優れた素材です。シンプルで無機質な質感がモダンな住宅によく合い、照明や金属との組み合わせでさらに洗練された雰囲気となります。コストパフォーマンスにも優れているため、幅広く採用できる素材といえます。

●レンガ
温かみのある雰囲気が魅力のレンガは、洋風やナチュラルスタイルの外構に適しています。経年による変化で色味が深まるため、年月を重ねるほど味わいが増す素材として人気です。

また、耐久性や耐候性にも優れており、長く使い続けることができます。植栽との相性も良く、外観のデザインを緑が映える柔らかい雰囲気にしたいときはおすすめです。

●木製
木製の門柱は自然素材ならではの温かみが魅力で、ナチュラルや北欧スタイル、カフェ風のデザインなどにはぴったりです。天然木を使用する場合は定期的なお手入れが必要ですが、経年変化を楽しめる点も人気の理由となっています。

一方、メンテナンス性に優れているのが木目プリントの樹脂材で、腐食や変色にも強くて扱いやすいというメリットがあります。外観の雰囲気や予算に応じて、適したタイプを選びましょう。

●左官仕上げ・塗り壁
左官仕上げや塗り壁の門柱は、質感の変化で手仕事の温かみが感じられます。このタイプは色や仕上げ方を自由に選べるため、オーダーメイド感の強いデザインにすることが可能です。

さらに、建物の外壁も左官仕上げ・塗り壁にすれば、統一感のある外構に仕上がります。汚れが付いても塗り直し可能なので、メンテナンスの面でも安心です。

門柱の役割・メリット

門柱の役割・メリット

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/788

ここでは門柱の役割やメリットについて解説します。門柱の設置を迷っているなら、ぜひ参考にしてください。

●外構デザインがおしゃれになる
門柱は玄関アプローチのアクセントとなり、住まい全体の印象を大きく左右します。照明や植栽を組み合わせれば、より洗練された外構デザインにできるのが魅力です。
建物の外観とコーディネートすることで統一感が生まれ、住宅のグレード感もアップするでしょう。

●防犯性が高まる
門柱に照明を設置して、夜間でも足元や玄関周りが明るくなるようにすると、防犯性の向上に役立つといわれています。より安全性を強化したいという場合は、不審者の侵入を抑止する防犯カメラを組み合わせるのもおすすめです。

●機能タイプだと利便性が高い
機能門柱はインターホンや照明、ポストなどをまとめられるため、玄関周りの使い勝手が向上します。特に宅配ボックスの機能があると荷物の受け取りがスムーズになるので、共働き世帯や子育て世帯など不在が多い家庭にとっては大きなメリットとなります。

外観もすっきりし、限られたスペースを有効的に活用できます。利便性とデザイン性を両立したい場合におすすめです。

●敷地の境界が明確になる
門柱は、道路と敷地の境界を視覚的に示す役割も担っています。門扉を取り付けられない場合でも、門柱を設置することで明確な区切りとなり、プライベート空間としての安心感が生まれます。また、適度な区切りをつくることによって、落ち着きのある外観を演出できます。

さらに、初めて訪れる人にアプローチの動線がわかりやすくなるというメリットもあります。

門柱の注意点・デメリット

ここでは門柱の注意点やデメリットについて解説します。計画時にチェックして失敗や後悔を防ぎましょう。

●施工・メンテナンスの費用がかかる
素材やデザインによって設置にかかる費用に幅があり、特に造作門柱は工事費用が高額になるケースがあります。タイルや左官仕上げなどは職人の手作業なので、施工費も高くなりがちです。

また、木製や塗り壁は定期的なメンテナンスが必要で、修繕費が発生します。そのため、デザイン性とコストのバランスを考慮し、予算に合わせた素材を選ぶことが重要です。

●インターホンの位置が合わない場合も
門柱にインターホンを取り付ける場合、位置が低すぎたり高すぎたりすると、使いにくさを感じるかもしれません。特に既製品の機能門柱は、設置後の高さ調整が難しいケースもあるので注意しましょう。

また、防犯カメラ付きの場合は撮影範囲も考慮する必要があります。敷地の形状や道路との高低差も含め、日常の動作に支障がない位置に取り付けましょう。

●動線に配慮する
門柱を設置する場所によっては、玄関までの動線に不便を感じる場合があります。特にアプローチの幅が狭いと、ポストの開閉や宅配ボックスが使いにくくなることもあります。

そのため、配置を決める際は門扉や駐車スペースの干渉に配慮し、実際の生活動線や車の出入りを想定して計画しましょう。

まとめ

門柱はデザイン性と機能性の両面で重要な役割を担う外構アイテムです。素材選びや配置を工夫すると外構全体の印象も大きく変わります。

ただし、施工費やメンテナンス、インターホンの高さや動線など、注意すべきポイントもあります。ライフスタイルや敷地の条件に合った門柱を選び、快適でおしゃれな玄関周りを実現しましょう。

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