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2024 -
審査員総評 ESTIMATION
NICHIHA SIDING AWARD 2024 難波 和彦 総評
審査委員長難波 和彦建築家・東京大学名誉教授。
1977年（株）一級建築士事務所 難波和彦・界工作舎を設立
グッドインテリアデザイン賞、新建築吉岡賞、住宅建築賞、JIA環境建築賞、建築学会賞業績賞など多数受賞
代表作に「箱の家」シリーズがあり、MUJIHOUSE（無印良品の家）のシステム開発を含めて、標準化・多様化・サステナビリティをコンセプトに掲げた都市型住宅のプロトタイプとしてデザイン・開発を手がける。NICHIHA SIDING AWARD 2024 飯島 直樹 総評デザインアワードは時代を映し出す、というかどうしても時代を見せてしまう。本アワードでも開催を重ね審査を継続すると、やはり今の時代を映しているように感じる。人が集まり何かコトを起こす環境の応募はその一例ではないだろうか。そうすると非住宅の領域に目が行く。今年の応募は1000以上あり、非住宅の応募が数年前より増えていることもあるが、気になったいくつかの作品について触れておきたい。ジグザグハウスは住宅だが、住まいを路地を挟んでワークショップ店舗に裸で向かいあわせる、いわば住宅をコミューン化する意欲的な非住宅的計画だった。きらら邸は葬儀場であるが、嫌われ者になりがちな葬儀を街並みに溶かし、コミュニティとして共にあろうとする試みである。デイサービスあぷり都塚は高齢者施設をテーマパークとして再編集しようとした物件である。サイディングのアワードにこれらが集結するのは単なる偶然ではないだろう。共通するのは人が集まり何かコトを起こすかもしれないカテゴライズしにくい環境であり、こうした結果を総評として記録しておきたいと思った。もう一つ記録しておきたいのがリフォームで、今後の社会で欠かせない「建築」の仕様と思うからだ。今年のリフォーム賞の３作は共にユニークであり、特にオフィス＝ワーク環境のリフォームは大きなデザインフィールドであり、今後さらに新しい実績が提示されることを期待したい。
飯島 直樹インテリアデザイナー。
1985年 飯島直樹デザイン室を設立
2004-2014年 一般社団法人日本商環境デザイン協会 理事長
2011-2016年 工学院大学建築学部教授
JCDデザイン賞、FRAME AWARDSなどを多数受賞
5Sニューヨーク、blupondソウル、ほぼ日オフィス、PMOオフィスビルプロジェクト、工学院大学ラーニングコモンズ、STONESなどインテリアから環境全般のデザインまで幅広く活躍。 -
グランプリ GRAND PRIX
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住宅部門
千葉県プライバル 天王台
[ポラスガーデンヒルズ株式会社 様]
- 審査員評
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街区と建物の関係を考慮しつつ、２棟の住宅計画であることのスケールメリットを生かしカーテン不要の生活を実現する。つまり間合いが生かされる計画で「関係性」をデザインに生かした巧みな事例であり、これを評価した。ダークグレーのサイディングとウッド調サイディングのファサードも、小住宅とは思えない趣がある。
- 使用商品
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モエンエクセラード16
オペリア60シリーズ
ラドア
ラドアMGブラックモエンエクセラード16
オペリア60シリーズ
リリッシュ
リリッシュMGダークグレーモエンエクセラード16
NOHASシリーズ
マイスターウッド調
ステインMGチャコールモエンエクセラード16
NOHASシリーズ
マイスターウッド調
ステインMGココア軒天12
木目調
ティンバーブラウン
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非住宅部門
埼玉県木造葬祭場 きらら邸 行田
[スモールスペース1級建築士事務所 様]
- 審査員評
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葬儀場は近隣との調整や、街の日常にどう溶け込むかが問われる難しい建築条件である。和風の外観をもつこの葬儀場は、建築本体の外周に門やテラスを設けることで葬儀と日常を柔軟につなぎとめる秀逸な設計である。手法はシンプルで、松材と黒のサイディングの対比のみ。その組み合わせが巧みに編集され、場を豊かに生成する。
- 使用商品
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モエンエクセラード16
NOHASプレミアム
キャスティングウッド
プレミアム
カーボンブラックMG30
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プラチナ賞 PLATINUM
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住宅部門
©Daijirou Okada兵庫県淡路島のセカンドハウス
[岩本賀伴建築設計事務所 様]
- 審査員評
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コンパクトであることのこだわりが好ましい住宅だ。淡路島のセカンドハウスであり、小さくするために軒高を抑え、ついでに建築費も抑え、単純素朴な家形を纏って「これでいい」と話し込んでるような家である。この思考にイルミオのウマ張りが、大層似合っている。
- 使用商品
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COOL
イルミオ
イルミオアイボリー
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非住宅部門
宮城県HANNAH FIRM
[株式会社石黒建築工房 様]
- 審査員評
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海辺のサーフショップはローカル文化とサーファーたちの大切なコミュニケーション空間である。津波の記憶が残る仙台の海であればなおのこと、何よりもあって欲しい空間であり、その気持ちが素直に伝わるデザインだ。サイディングも効果的だ。シンプルラインのネイビーな仕上げが、そうした背景に呼応して心地よい。
- 使用商品
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モエンサイディングW
シンプルライン
ゼスティネイビーⅡ
（マイクロガードなし）
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ゴールド賞 GOLD
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住宅部門
撮影：笹の倉舎／笹倉洋平大阪府箕面市・桜井の家
[株式会社ワイズデザイン建築設計室 様]
- 審査員評
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サイディング部材の割付からサッシの収まりまでを、横ストライプのモチーフで統合し、薄く突き出る軒天井の下に複雑に生じる入り隅と出隅を、破綻なく納めた秀作住宅である。サイディングを使う際の、ディテールの可能性を押し広げた点を評価したい。
- 使用商品
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COOL
イルミオ
メレブラックCOOL
イルミオ
メレグレーCOOL
イルミオ
メレホワイト
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非住宅部門
長野県池の平ホテル 展望連絡通路
[三矢工業株式会社 様]
- 審査員評
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なんと、リゾートホテルの棟と棟を繋ぐブリッジ＝連絡通路である。しかも道路を跨ぐ屋内空間であり、建設は困難を極めたのではないかと推察するが、その存在に違和感が無く、池の平の自然に調和して嫌味がない。端正な木目サイディングの縦羽目張りが効果的だ。
- 使用商品
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モエンエクセラード16
オペリアシリーズ
バウンティウッド
チークMGモエンエクセラード16
N-fitシリーズ
フィーノ調
パティMGチャコール
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入賞 PRIZE
埼玉県
T-HOUSE
[依田英和建築設計舎 様]
審査員評
マッシブな立体表現を突き詰めると目地のないフラットな表面が求められる。このモチーフを満足させるために、特に住宅ではモエン大壁工法が使われることが多い。この住宅は、そんな期待を十全に満たす建築デザインである。とりわけファサードは、表層のフラットさが完璧で、立ち上がる二枚の側壁が美しい。
使用商品
モエン大壁工法
玉石エンシェントブリック仕上げ
千葉県
船橋市旭町3丁目
[株式会社メルディア 様]
審査員評
二棟の分譲住宅案件を一塊に、それもほぼ近似するオブジェとして併置した大胆な計画である。マッシブな塊感をモエン大壁工法で表現し、スリットにウッドサイディングを差し込む手法も二棟共通。ここまで徹した二棟ゆえ、この住まいの内部空間がどのようなものか見てみたい。今後の応募ではそれをも期待したい。
使用商品
モエン大壁
エンシェントブリック仕上げ
モエンサイディング-M
パティナウッド
アンクMGオークブラウン軒天12
木目調
ティンバーブラウン
静岡県
月と太陽 BASE ATAMI
[TobiTa AteLier 様]
審査員評
趣とか意匠という感覚を抜け出たところに位置する貸し別荘＝商業施設であり、即物的で情緒と距離を置いた、乾いた発想のデザインであるように思えた。そうすると、外壁のサイディング（イルミオの少し柄の混入したメレブラック）も微妙な効果を与えられているようで、興味深かった。
使用商品
COOL
イルミオ
メレブラック軒天12
木目調
ティンバーベージュ
愛知県
AMENOSHITA
[設計：izumi architects 様]
[施工：有限会社 石原建築 様]審査員評
応募は写真の店舗（パン屋）だが、昔風に言うと店舗併用住宅であり併置する母屋（住まい）と合わせて、このパン屋のデザインは評価されるべきだろう。母屋と共に丹念に丁寧に思考され、この小屋のようなパン屋は在るのである。特筆すべきは、そんな時（イルミオの）ウマ張りは効能を発揮してくれる頼もしい材となる、と言うことだ。
使用商品
COOL
イルミオ
イルミオホワイト
富山県
といでこども園
[株式会社五井建築研究所 様]
審査員評
認定こども園の施設である。モエン大壁工法の自然に根ざす風合い、そして層をなして重なる屋根と内外に架構される木軸構造が、子供達を包み込むような風情の建築であり、そのおおらかな建築発想を評価した。
使用商品
モエン大壁工法
小粒ロックS仕上げ
福井県
Kブラッド 戸建賃貸
[松栄建設株式会社 様]
審査員評
賃貸用戸建住宅の連棟物件であり、極めてミニマルなデザインである。ミニマルデザインの原則は表層の単一性や純粋性であるが、これをこの物件は、正面のサイディングにFugeを使いシール目地を除去、袖壁には金属サイディングで中間の水切りを除去することにより担保する。こうした切り口を改めて評価しておきたい。
使用商品
センターサイディング
モノカラーシリーズ
ST型 センターストライプU
ジェットブラックモエンエクセラード16
Fu-ge60プレミアム
カルナウッドGSプレミアム
ダークグリーンMG30モエンエクセラード16
Fu-ge60
モベルウッド
モベルグレージュEモエンエクセラード16
Fu-ge60プレミアム
カルナウッドGSプレミアム
ダークブラウンMG30モエンエクセラード16
Fu-ge60
モベルウッドGS
モベルダークグレーE
大阪府
デイサービス あぷり都塚
[株式会社 PPI計画・設計研究所 様]
審査員評
高齢者施設らしからぬデイサービスの建築である。高齢者だって色々な生き方をし、それは現在進行中なのであり、であればデイサービスだってそんな多様性に向き合うお年寄りのテーマパークであっていい。ということで、一見分棟に見える家型の外壁に採用されたサイディングは、実に多彩な使われ方をしている。
使用商品
モエンエクセラード16
グランスペック60
コートリーウッド
トランクMGウォルナットモエンエクセラード16
グランスペック60
コートリーウッド
トランクMGバーチモエンエクセラード16
グランスペック60
コートリーウッド
トランクMGナチュラルモエンエクセラード16
Vシリーズ
リーガストーン調V
ランダMGパウダーセンターサイディング
プレミアムシリーズ
NS型 ネオスパン プレミアム
イエローオーカーセンターサイディング
プレミアムシリーズ
NS型 ネオスパン プレミアム
ディープホワイト
福岡県
姪浜駅南の家
[株式会社オープンハウス・ディベロップメント 様]
審査員評
建売住宅案件。２棟を抱き合わせた開発手法は毎年増える傾向にある。ツインタワー的な商品性や、スケールメリット、高級感の演出などの理由があるのだろう。この住宅もその一つで、これも共通しているのだがサイディングの目地や割付に厳密な留意が向けられている。この点を評価した。
使用商品
モエンサイディング-M
リオビスタ
リフレMGホワイトモエンサイディング-M
ルスコミュール調
バーゼMGチャコールモエンエクセラード16
Vシリーズ
コンクリート打ちっ放し16V
コンクリートMGライトグレー
福岡県
高台の窓と架構
[中野晋治建築研究室 様]
審査員評
明確な方針に基づいたプロダクトデザインのような家だ。だからと言って艶がないわけじゃなく、十分に色っぽい秀作である。1820mmグリッドで構築され、従って外壁サイディングのイルミオ（グレー）もグリッドに合致する色っぽさを見せるのである。そして内部空間も合理に裏付けられ、官能的かつ美しい。
使用商品
COOL
イルミオ
イルミオライトグレー -
審査員特別賞 SPECIAL
栃木県
ジグザグハウス
[イン-デ-コード design office 様]
審査員評
三角形の敷地、接道から１mのセットバックの法的規制、さらにワークショップができる店舗併用住宅という厄介な条件を自在に楽しんで、出来事が沸き起こるような空間に転換できていることに好感を持った。フラットウォールの２色の塊が木箱を介在させ、人を呼び込むアドホックな路地空間を生み出している点を評価したい。
使用商品
モエンエクセラード16
グランスペック60
フラットウォール
プリミエMGホワイトモエンエクセラード16
グランスペック60
フラットウォール
無塗装品（シーラー品）
大阪府
小若江4丁目A号棟
[株式会社メルディアDC 様]
審査員評
サイディング材に施される表層の仕上げは多種多様で、ショールームで考え込む施主と設計者の姿を多く見かける。その悩ましい中で、横や縦に流れる線の要素はサイディングという部材の大きな要素だろう。この住宅はサイディングのこうした性格を密度を持って追求している。横の線が端正な風合いを生み出している。
使用商品
モエンサイディング-M
ブロネウォール
エミネMGコアブラックモエンサイディング-M
ブロネウォール
エミネMGホワイトモエンエクセラード16
NOHASシリーズ
キャスティングウッド
ナチュラルオーカーMG
©ikumasatoshi
熊本県
asorie
[atelier soil 様]
審査員評
２棟が併置される住宅だが、うち１棟はSOHOや店舗活用も想定とのこと。阿蘇の山々に囲われた桃源郷のような敷地の、小川に向かって開かれた簡素な佇まいが評価された。ベージュ色（というかグレージュ）のフラットウォールが切妻の面にあるべき姿で存在し、その端正さに一役買っている。
使用商品
モエンエクセラード16
グランスペック60
フラットウォール
アグレアMGベージュ -
Fu-ge賞 Fu-ge
埼玉県
周辺環境を上手に取り込んだ開放的な住まい
[近藤建設株式会社 様]
審査員評
四角くモダンな外観は今では主流と言える施主の要望である。無機的でシンプルなファサードというのも同様の傾向のようだ。そのような場合のサイディング素材に、Fu-geはもはや欠かせないアイテムとなっているのだろう。この住宅もシール目地のないフラットなFu-geの表層が「四角くモダンな外観」を担保している。
使用商品
モエンエクセラード16
Fu-ge60
セレンシアルGS
エルフィンMGグレー
兵庫県
Y様邸
[株式会社リブライフ RIPARO 様]
審査員評
40坪前後の住宅だが、それ以上に大きく、構築的なデザインの住宅である。フォルムを駆使するのはこの設計者の特徴で、造形的な処理は巧の域にある。シームレスな連続フォルムにシームレスなFu-ge採用は不可欠だったようだ。
使用商品
モエンエクセラード16
Fu-ge60
エコルセGS
リベルMGクリアホワイトモエンエクセラード16
Fu-ge60モベルウッドGS
モベルダークグレーEモエンエクセラード16
Fu-ge60
ルボンGS
レセピMGネロ -
メタル賞 CENTER SIDING
栃木県
那須 アトリエのある家
[NASUホーム／那須土木株式会社 様]
審査員評
黒の外壁に白い開口部およびサッシという組み合わせは、本アワードで時々みかける手法であり、洋風の懐かしい感じのする様式的な選択の場合が多い。この住宅もそんな趣であるが、外壁に金属サイディングの黒を使うことで、コンテンポラリーな雰囲気を醸し出す。那須の別荘地には似合うだろう。
使用商品
センターサイディング
プレミアムシリーズ
シン・ネオスパンFU
ミストブラックⅡ
香川県
Y様邸
[株式会社フソウリブテック 様]
審査員評
外壁が金属サイディングのミストグリーンとイエローオーカーの家である。応募作の住宅の中で際立った個性の家だった。後で分かったのは施主が美術家で特別なライフスタイルの方ということ。時間が経ち、少し風化した時にこの家はもっと魅力的になるだろうと思った。サイディングの風化ということを考えさせられた。
使用商品
センターサイディング
プレミアムシリーズ
NS型 ネオスパン プレミアム
ミストグリーンセンターサイディング
プレミアムシリーズNS型 ネオスパン プレミアム
イエローオーカー -
リフォーム賞 REFORM
福島県
株式会社ボンズアーキテクト
[株式会社ボンズアーキテクト 様]
審査員評
リフォーム前の姿が微塵もない「リモデル」と言って良い改修である。深い軒を組み込んだ、シンプルで力強いファサードの再構築であり、これがオフィスであることも評価したい。オフィス環境のリモデルとして秀逸な案件である。
使用商品
COOL
イルミオ
メレブラウンCOOL
メモリア
ブラック
（マイクロガードなし）
京都府
N様邸
[株式会社トヨヒロ建設 様]
審査員評
年月を経た伝統的な屋根を有する民家のリフォームである。その屋根の存在に吸い寄せられるように、適材適所の改修（ミストブラックのサイディング＝NS型ネオスパンプレミアムを選択）が行われたこと、その編集力を評価する。
使用商品
センターサイディング
プレミアムシリーズ
NS型 ネオスパン プレミアム
ミストブラック
大阪府
テクニカハウス大阪
[元請：テクオス株式会社 様]
[CM：神戸ビル管理株式会社 様]審査員評
オフィス環境が大きく変化する中で、オフィスビルの外装リフォームは今後大きなマーケットとなるはずだ。既存サッシ開口部を残し、それでもここまで生まれ変われるという改修の優れた事例である。金属サイディングの縦張りがシャープな外観に大きく貢献している。
使用商品
センターサイディング
プレミアムシリーズNS型 ネオスパン プレミアム
ディープホワイトセンターサイディング
プレミアムシリーズ
NS型 ネオスパン プレミアム
ガンメタルシルバー
今年度は昨年度を超える1100点以上の応募があった。内訳としては、非住宅部門は昨年度よりも応募数がやや減少し、逆に住宅部門では応募数が増えている。最近の建設費の高騰によって、新築住宅におけるコストコントロールは、ますます難しくなっているようである。その点はサイディングにとっては若干順風になっているかもしれない。そうした状況は、総じて外装に窯業系サイディングが選ばれる潜在的なインセンティブになっている。とはいえ住宅産業の需要は徐々に減少傾向に向かっていることも確かである。このような建設業界の総体的な状況を考えると、コストダウンと性能の向上を両立させることが、今後の外装サイディングの主要なテーマになることは間違いない。私としては、今年度も集合化を主要テーマとすることを念頭において審査を行った。これからの住宅産業にとって、集合化も重要なテーマになるからである。住宅部門では、残念ながら突出した作品は見当たらなかったので、グランプリ、プラチナ、ゴールドの３賞にはほとんど差はないように思われる。集合化において、僅差がついた結果になった。これに対して、非住宅部門では、特異な機能の建築が眼を惹いた。グランプリ作品は、外部空間を取り込んだ複雑なデザインがサイディングの新境地を開拓している。このような使い方が、今後のサイディングの重要な可能性になるかもしれない。相対的にみると、非住宅部門の建築作品に新しいものが見られる結果になっている。